ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチとは
失活歯を白くする治療
ウォーキングブリーチとは、神経のない歯に行うホワイトニング治療です。 何も治療を施していない健康な歯(生活歯)の中には神経が通っているため、通常のホワイトニングで歯を白くすることができますが、虫歯治療などで神経を失った歯(失活歯)の場合は、歯の表面ではなく歯の内側が黒くなっているため、通常のホワイトニングでは歯を白くできません。 そのため、ウォーキングブリーチと呼ばれる治療方法を用いて歯を白くします。 ウォーキングブリーチの具体的な治療方法は、元々神経が存在していた空洞(髄腔内)に薬剤を入れて生活(ウォーキング)することにより、神経のない歯を歯の内部から白くするといった方法です。 根管治療について詳しく見るウォーキングブリーチが
必要となる理由
虫歯を放置して神経が死んでしまった歯や、根管治療によって抜髄した歯は失活歯と呼ばれ、長期間経過すると血液供給が遮断されるために、次第に歯の内部から黒くなってしまいます。
また、歯の中に虫歯や神経組織の取り残しがあると、その残存組織が変色してしまい、黒く透けて見えてしまいます。
1本だけ他の歯と色が違う場合は、上記のどちらかに該当している可能性があります。
さらに、失活歯は神経がすでに存在しませんので、歯に栄養が行き渡りません。そのため、歯が割れやすくなったり、虫歯になりやすくなるなどのデメリットも抱えています。
ウォーキングブリーチのメリット
ホワイトニング薬剤を封入し長時間ホワイトニングを行いますので、かなり変色している場合でも、2〜3回ほどウォーキングブリーチを行うことで改善が見込めます。ウォーキングブリーチのデメリット
過去の根管治療が不十分の場合、痛みを生じてしまい、さらには骨が溶けてしまうといった副作用があります。ウォーキングブリーチの
治療の流れ
- 薬剤の除去過去に行った根管治療の時に封入されていた薬剤を除去します。この際に根管治療が不十分だと認められた場合は、再根管治療を行います。
- ホワイトニング薬剤を充填歯の根の先までホワイトニング薬剤が浸透しないように蓋をします。その後ホワイトニング薬剤を歯の内部に充填し仮蓋を行います。これで1回目のウォーキングブリーチは終了です。
- 2を繰り返す1〜2週間ごとに内部のホワイトニング薬剤を交換し、効果が見られるまで繰り返します。通常、数回のウォーキングブリーチで色調を改善することが可能です。
- 薬剤を取り除き、治療終了目標となる白さにまで達したら、内部のホワイトニング薬剤を完全に除去し、コンポジットレジンにて詰め物を行い、ウォーキングブリーチは終了です。