あいおい歯科グループ 横浜駅前歯医者・矯正歯科
院長兼相生会理事長
浜島 均
経歴
愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2021年 あいおい歯科グループ 横浜駅前歯医者・矯正歯科 開院
歯周病の原因とは何なのでしょうか。お口の中には様々な細菌が住み着いています。
その中でもPorphyromonas gingivalis
(ポルフィロモナス・ジンジバリス)やAggregatibacter actinomycetemcomitans(アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス)などといった歯周病原因菌が、歯と歯茎(歯肉)の間にできる溝(歯周ポケット)に住み着くことで歯茎に炎症を引き起こし、周囲の骨が溶けてしまうという恐ろしい病気が歯周病なのです。
では、なぜ歯周病になるのでしょうか?
歯周病の原因は、食事の際に付着する食べかすです。お口の中の様々な菌が、その食べかすを栄養源にしようと歯に付着していき、細菌の集合体を作ります。この細菌の集まりをプラーク(歯垢)といいます。
その後、プラーク(歯垢)は硬い歯石になり、どんどん細菌を増やし成長していき、最終的に歯周病になってしまいます。
歯の表面や溝についている細菌をプラーク(歯垢)といいます。歯を爪などでこすると、黄白色のねっとりとした塊が爪に付着すると思います。これがまさにプラーク(歯垢)と呼ばれる物質です。このプラーク(歯垢)は、歯の表面で育ったバイ菌が主成分です。歯垢1mgあたりにおよそ2億個の細菌が存在しています。
この細菌たちは、みなさんが口にする食べ物の食べかすを栄養源としてどんどん成長していきます。特に歯磨きでは届きにくい歯と歯茎の隙間や、歯と歯の間は細菌が増えやすい箇所です。
歯垢の中の細菌は、唾液の中のカルシウム成分と混ざり、のちに歯石と呼ばれる硬い物質になります。歯石には栄養分が含まれていますので、細菌にとって非常に住みやすい溜まり場になります。
また、歯石は表面がデコボコしていますので、歯垢や食べかすが溜まりやすく、細菌が雪だるま式に増えていきます。そして、古い歯石はどんどん硬くなってしまい、硬く成長した歯石は、歯ブラシでは決して取り除くことはできません。
歯周病とは、歯茎が腫れている「歯肉炎」と、骨が溶けたり歯がぐらぐらして、最悪の場合歯が抜け落ちてしまう「歯周炎」の総称になります。ここでは、それぞれどんな症状なのかご説明いたします。
歯肉炎とは、歯の表面の歯茎だけが腫れている比較的軽度な炎症のことをいいます。
プラーク(歯垢)が長時間歯に付着していると、細菌の出す毒素によって、周囲の歯肉は炎症を起こして赤く腫れたり、歯茎から膿が出たり、出血しやすくなったりします。これらの症状が歯肉炎の特徴です。
大抵の場合、プラーク(歯垢)と歯石を除去すると治りますので、ご安心ください。(ただ、硬くなった歯石は歯医者でしか除去できません)
しかし、この状態を放置すると次のステップである歯周炎へと悪化してしまいます。
歯肉炎を治さずに放置してしまうと、炎症部位からはIL-1やIL-6、TNF-αといった様々なサイトカイン(伝達物質)が分泌されます。これらは歯肉の下にある歯槽骨にまで影響を及ぼして、徐々に骨を溶かしていきます。
この周囲の骨にまで影響が及んでしまっている状態が歯周炎です。
この状態まで進行してしまうと、骨の一部が溶けて無くなっている可能性がありますので、元の状態に戻すことは大変難しくなります。また、歯茎が腫れて膿が出たり、歯がぐらつき、いて最悪の場合歯が抜けたりしてしまうこともあります。
歯肉炎や歯周炎は治療をすることで、炎症を和らげ現状維持を図ることは出来ますが、一度減ってしまった骨や露出してしまった歯の根っこを元に戻すことは出来ません。
つまり、歯周病によって、歯がぐらついて抜け落ちたり歯並びが悪くなったりしても、元のような状態に戻すことは出来ないのです。
そのため、少しでも歯や歯茎に違和感を感じたら、すぐに歯医者を受診してください。当院では患者様一人一人に合ったオーダーメイドであなたの歯を守るために私たちは全力を尽くしますので、どうぞ安心してご来院ください。
浜島 均
愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2021年 あいおい歯科グループ 横浜駅前歯医者・矯正歯科 開院
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